台風の停電に耐熱グローブ|カセットコンロ調理と断水に備える手の守り方

台風が近づくたびに気になるのが、停電したあとの食事です。真っ暗な部屋でカセットコンロに火をつけ、熱くなった鍋ややかんを持ち上げる——普段の台所とはまったく違う条件で火を扱うことになります。この記事では、台風の停電で温かいものを作るときに手をどう守るかを、台風が来る前の準備から停電中、電気が戻るまでの流れに沿ってまとめました。
こんな人におすすめ
- 台風シーズンに入り、停電したときの食事が不安な人
- カセットコンロは買ったが、暗い部屋で安全に使える自信がない人
- 停電と断水が重なったときに何ができるかを知っておきたい人
- 小さな子どもや高齢の家族がいて、やけどが心配な人
- 防災用品を買っても、結局使わないまま眠らせてしまいがちな人
目次
台風の停電で本当に困るのは「温かいものが作れない」こと
台風の停電は、地震のときとは少し性質が違います。強い風で電線が切れたり、倒れた木が電柱を巻き込んだりして起きるため、風が収まるまで復旧作業に入れません。断水が重なることもあり、電気と水の両方を待つ時間が数日に伸びる場合があります。
明かりは懐中電灯やランタンで何とかなります。代わりがきかないのが火です。電気ポットもIHも炊飯器も動かないため、カセットコンロがなければお湯ひとつ沸きません。冷たいパンとゼリーだけの食事が2日3日と続くと、体力も気持ちも先に削られていきます。
お湯が沸かせるだけで、カップ麺もレトルトも温かいお茶も選べるようになります。体を拭くためのお湯も作れます。停電中の生活の質は、明かりの数より「火が使えるかどうか」で大きく変わります。
停電中にお湯が沸かせるとできること
- カップ麺・レトルト食品・アルファ米で温かい食事がとれる
- 湯せんで調理すれば、断水中でも洗い物を増やさずに済む
- お湯でタオルを絞れば、風呂に入れない日でも体を拭ける
- 温かい飲み物で、冷房が止まった蒸し暑い夜も気持ちが落ち着く
停電の備え全体を、置き場所ごとに見直したい方はこちらもどうぞ。
【関連記事】一人暮らしの停電対策グッズ|プロ厳選の本当に役立つおすすめアイテム
あなたの台風・停電の備えはどのタイプ?
同じ「台風の停電に備える」でも、いま手元に何があるかで次の一手は変わります。近いタイプを選んでください。
タイプA:カセットコンロを持っていない
- 停電した時点で、温かいものを作る手段がゼロになるタイプ
- お湯が沸かせないと、非常食の選択肢も一気に狭まる
- → まずはカセットコンロとボンベ、熱いものを持つグローブの3点から
タイプB:コンロはあるが、使ったことがない
- 箱に入ったまま押し入れにある、いちばん多いタイプ
- 暗い部屋で初めて火をつける場面は、想像よりずっと危ない
- → 明かりを消した状態で一度使い、置き場所と手順を体で覚える
タイプC:コンロも使い慣れていて、備蓄もある
- あとは量が足りているかどうかだけ、というタイプ
- ボンベの本数と水の量は、家族の人数と日数で必要量が変わる
- → 数字で足りているかを確かめ、足りない分だけ買い足す
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停電中のカセットコンロ調理で、やけどしやすい3つの場面
同じ調理でも、電気が生きている台所と停電した部屋では危なさがまるで違います。実際に手を出しやすいのは次の3つの場面です。
どこが熱いのかが目で見えない
ランタンの光は一方向から当たるため、鍋の向こう側やフチには濃い影ができます。やかんの側面や取っ手の付け根がどれだけ熱くなっているか、明るい台所のようには判断できません。触ってから熱いと気づく順番になりがちです。
低いテーブルや床にコンロを置いて調理する
停電中はダイニングテーブルや床にコンロを直接置く形になりやすく、前かがみの姿勢で鍋をのぞき込むことになります。腕が炎や湯気に近づくため、手のひらだけでなく手首から先の腕を覆えているかが効いてきます。
片手がライトやスマホでふさがっている
手元を照らしながら鍋を動かすと、どうしても片手作業になります。両手で支えられない鍋は傾きやすく、中身がこぼれた先に足があることもあります。持ち上げる前に置き場所を決めておくだけでも、慌てる場面は減ります。

ランタンの明かりだけで熱い鍋を動かす場面。見えない分、手を覆えているかどうかが効いてきます。
開発者は「消防の現場でも熱いものを扱う場面は多かった。そこで実感したのは、手の感覚が伝わる手袋ほど安全だということ」と話しています。厚ければ厚いほど安全というわけではありません。鍋の重さや取っ手の位置が指先に伝わらない手袋は、暗い部屋ではかえって落としやすくなります。目が使えない場面ほど、手の感覚が頼りになります。
WARAIGAOの耐熱グローブは牛革(本革)を使った、高い耐熱性を持つロング丈のグローブです。手のひらだけでなく前腕まで覆えるため、低い姿勢でコンロをのぞき込む停電時の調理と相性がよく、水を吸いにくい革なので湯気や水はねにも強くなっています。

台風が近づいたらやっておく、火まわりの準備
台風は、地震と違って近づいてくるのが事前にわかります。この時間を使えるかどうかで、停電した夜の落ち着き方が変わります。
コンロ・ボンベ・グローブを1か所にまとめる
暗い中で3か所を探し回るのは現実的ではありません。中身が見える箱にまとめ、停電しても手が届く場所へ移しておいてください。日中のうちに移動させておくのがコツです。
明かりを消して、一度だけ練習する
ランタンだけの明るさでコンロに火をつけ、お湯を沸かして注ぐところまでやってみてください。5分で終わります。この5分があるかないかで、本番の手つきがまったく変わります。
ボンベの本数と保管場所を確認する
ボンベは1本で1時間ほどが目安です。3日分なら余裕をみて数本用意しておきます。保管は直射日光と熱がこもる場所を避けてください。停電で冷房が止まった室内は思った以上に温度が上がります。
濡らさない場所に置く
台風では窓からの吹き込みや浸水で、床に置いたものが濡れることがあります。本革のグローブは濡れたまま放置すると硬くなるため、床置きを避けて棚の上や高い場所に置いてください。

台風・停電に備える一式。コンロとボンベ、グローブを同じ場所にまとめておくと迷いません。
窓の養生や飛ばされやすいものの片付けなど、台風前にやることの全体像はこちらにまとめています。
【関連記事】台風の備えに手袋を|防災アイテムと台風対策品のチェックリスト
正直にお伝えする注意点(デメリット)
買う前に知っておいてほしい点も正直にお伝えします。それぞれ対処法とセットで書いていますので、納得したうえで選んでください。
デメリット:革に厚みがあり、細かい指先の作業には向きません
対処法:ボンベのセットやライターの操作は素手、熱いものを持つときだけはめる、と役割を分けてください。着け外しをする前提で、コンロのすぐ横に置いておくのが実用的です。
デメリット:本革のため、濡れたまま放置すると硬くなります
対処法:濡れたら形を整えて陰干ししてください。直射日光やドライヤーで急に乾かすと革が縮みます。台風で濡れやすい時期こそ、干す場所を先に決めておくと手間になりません。
デメリット:フリーサイズのため、手の大きさでフィット感に差が出ます
対処法:届いたら指先に少し余裕がある状態かを確認してください。大きすぎると鍋を持つときに滑ります。台風が来る前に一度はめて、鍋を持ち上げる動きを試しておくと安心です。
デメリット:守れるのは短い時間の熱で、握り続ける熱には限界があります
対処法:熱いものは持ち上げて置くまでの短い動作にとどめ、握り続けないでください。熱さを感じたらすぐ離せるよう、置き場所を決めてから持ち上げる順番にしてください。
デメリット:刃物やガラスから手を守る道具ではありません
対処法:耐熱グローブは火まわり専用と考えてください。台風のあとの片付けで割れたガラスや飛散物を扱う場面では、目的の違う手袋を使い分けてください。用途を分けることが、結果としていちばん安全です。
デメリット:室内で火を使うこと自体にリスクがあります
対処法:グローブの有無にかかわらず、カセットコンロは換気をして水平な場所で使ってください。ボンベは熱がこもる場所を避けて保管し、使い終わったら火が完全に消えたことを確認してから休んでください。
熱い鍋を持つとき何で手を覆う?4つの比較
停電中の火まわりで手を覆うものとして、家にあるものを含めて4つを比べました。台風の停電という条件で見ると、差が出るのは「濡れたとき」と「どこまで覆えるか」の2点です。
| 比較項目 | 布巾・キッチンクロス | シリコン鍋つかみ | 綿軍手 | 牛革の耐熱グローブ |
|---|---|---|---|---|
| 濡れたとき | ✕ 熱が一気に伝わる | ○ 水を吸わない | ✕ 熱が一気に伝わる | ○ 水を吸いにくい |
| 覆える範囲 | △ 手のひらのみ | △ 指先のみが多い | △ 手首まで | ◎ 前腕まで |
| 湯気・水はね | △ 湿ると熱くなる | ○ はじく | ✕ 湿ると熱くなる | ○ 受け流せる |
| 暗い中での握りやすさ | △ ずれて落としやすい | △ 厚みで感覚が鈍い | ○ 指が動く | ○ 5本指で握れる |
| 炎に近づく作業 | ✕ 焦げる恐れ | △ 溶ける恐れ | △ 繊維が焦げる | ◎ 落ち着いて扱える |
| 普段使い | ◎ 台所で毎日 | ○ オーブン皿など | ○ 作業全般 | ◎ BBQ・焚き火・オーブン |
| 台風・停電の火まわり総合 | △ | △ | △ | ◎ |
布巾と綿軍手に共通する落とし穴が「濡れる」ことです。水を含んだ布は熱をそのまま手に伝えるため、湿った布巾で熱い鍋をつかむと一瞬でやけどにつながります。断水中に少ない水をやりくりしていると、布はどうしても湿ります。停電中は水を吸いにくい革のほうが安心して使えます。
電気が戻ってからの片付けは、火とは別の危なさがあります。飛んできた瓦やガラス片を扱う場面はこちらにまとめています。
【関連記事】台風・地震の後片付けで手を切る前に。ガラス片・瓦礫から守る手袋の選び方
よくある質問(6問)
まとめ
台風の停電で生活を支えるのは、明かりの数よりも「温かいものを作れるかどうか」です。カセットコンロを備えるなら、熱くなったものを持つ手の準備までをひと組で考えてください。
この記事のまとめ
- 台風の停電は風が収まるまで復旧作業に入れず、断水と重なると数日に伸びることがある
- 明かりは代わりがきくが火は代わりがきかない。お湯が沸かせるだけで食事の選択肢が広がる
- 暗い部屋・低い姿勢・片手作業の3つが重なり、停電中の調理は普段よりやけどしやすい
- 台風が来る前に、コンロ・ボンベ・グローブを1か所にまとめ、明かりを消して一度練習しておく
- 濡れた布巾や綿軍手は熱をそのまま伝える。水を吸いにくい牛革のグローブが停電中は扱いやすい
台風の予報が出てから慌てて探すと、欲しいものほど売り切れています。風が来る前の落ち着いた時間に、火まわりの備えをひとつ足しておいてください。


