剪定ばさみの研ぎ方|砥石で切り刃の斜めの面だけ

迷ったらココだけ:3択早見
- 刃がベタつく・開け閉めが重い → 研ぐ前に、まず樹液(ヤニ)を拭き取る。それだけで戻ることがある
- 切り口がつぶれる・皮が裂ける → 砥石で、切り刃の「斜めの面」だけを研ぐ。受け刃は研がない
- 大きな刃こぼれ・刃が曲がった・研いでも切れない → 自分で研がず、研ぎに出すか買い替える
この記事の仕様・販売状況は2026年10月時点のものです。
「剪定ばさみの切れ味が落ちてきた。自分で研げる?」
買ったころはパチンと切れた枝が、最近は刃の間に挟まって残る。切り口がつぶれて、皮がめくれる。そんなとき、砥石で研げば戻るのか、どこを研げばいいのかで迷います。
この記事では、研ぐ前にやること、砥石で研ぐ手順、研がずに研ぎに出したほうがいい場面を順番にまとめます。
WARAIGAOは、片手で使う家庭用の剪定ばさみを作って売っています。砥石や研ぎ道具は売っていません。だから「研ぐより先に拭く」「自分で研がずに任せたほうがいい」場面も、そのまま書きます。
こんな人におすすめ
- 剪定ばさみの切れ味が落ちて、自分で研ぎたい方
- 砥石のどこを、どの面に当てればいいか知りたい方
- 研ぎすぎて、かえって切れなくなるのが心配な方
- 研ぐか、研ぎに出すか、買い替えるかで迷っている方
目次
研ぐ前に:切れ味が落ちたサインと、先にやる2つのこと
剪定ばさみの切れ味が落ちると、次のようなことが起きやすくなります。
- 細い枝が刃の間に挟まって、切れずに残る
- 切り口がつぶれたり、皮が裂けたりする
- 前より強く握らないと切れない
ただし、これがすべて「刃が丸くなった」せいとは限りません。砥石を出す前に、次の2つを先に確かめてください。研がなくても戻ることがあります。
①刃についた樹液(ヤニ)を拭き取る
枝を切ると、刃に樹液が付きます。乾いて固まると茶色いヤニになり、刃の動きが重くなって、切れなくなったように感じます。ぬるま湯で湿らせた布でふやかしながら拭き取り、最後に乾いた布で水気を取ります。

②支点のネジがゆるんでいないか見る
2枚の刃を留めている支点のネジがゆるむと、刃と刃の間にすき間ができ、枝が刃の間に挟まりやすくなります。刃を閉じて横から見て、すき間が見えないか・刃がぐらつかないかを確かめます。ネジを締め直せる作りかどうかは、はさみによって違います。説明書で確かめてから触ってください。
拭いて、ネジも問題ないのに切れないときが、研ぐ出番です。刃に付いた汚れで切れにくくなる話は、100均の剪定ばさみの記事でも触れています。
【関連記事】剪定ばさみは100均で足りる?|枝の太さで決まる分かれ目
【比較表】剪定ばさみを研ぐ道具の違い
「剪定ばさみ 研ぎ方」で調べると、砥石のほかに、ダイヤモンドシャープナーや紙やすり(サンドペーパー)で研ぐ方法も出てきます。どれを使うかで、手軽さと気をつける点が変わります。
| 道具 | 向いている人 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 小さめの砥石(中くらいの目+仕上げ用) | 刃の斜めの面に合わせて、少しずつ研ぎたい人 | 水を含ませてから使う種類が多い。使い方は砥石の説明書どおりに |
| ダイヤモンドシャープナー | 水の用意をせず、手早く済ませたい人 | よく削れるぶん、研ぎすぎやすい。軽い力で回数を少なめに |
| 紙やすり(サンドペーパー) | 手元に砥石がなく、まず試してみたい人 | 平らな板に巻くなどして、面がぶれないようにする。仕上がりは砥石より粗くなりやすい |
| 研ぎに出す | 大きな刃こぼれがある人・自分で研ぐのが不安な人 | 受け付けている店や料金は店によって違う。事前に問い合わせる |
はじめて自分で研ぐなら、剪定ばさみの刃に当てやすい小さめの砥石が扱いやすい道具です。この記事の手順も、砥石を使う前提で書いています。
やり方:剪定ばさみを砥石で研ぐ手順
ここで書くのは、2枚の刃がすれ違って切る形(バイパス式)の剪定ばさみの、一般的な研ぎ方です。刃の形や素材で研ぎ方が変わることがあるため、お手持ちのはさみの説明書に研ぎ方の注意があれば、そちらを優先してください。
手順1:刃を自分に向けない姿勢をつくる
テーブルなど安定した場所で、はさみの持ち手をしっかり握ります。刃先が自分の体や、砥石を持つ手のほうへ向かない向きで持つのが基本です。砥石を持つ手には、手袋をしておくと安心です。ただし手袋をしていても、刃先に向かって力をかけるのは避けてください。
剪定の作業で使う手袋の選び方は、こちらで比べています。
【関連記事】剪定の手袋は100均で足りる?|軍手・ワークマンと正直比較
手順2:研ぐのは「切り刃」の斜めの面だけ
バイパス式の剪定ばさみには、薄く鋭い「切り刃」と、厚みのある「受け刃」があります。研ぐのは切り刃だけです。切り刃の外側には、刃に向かって細くなる斜めの面があります。砥石を当てるのは、この斜めの面です。
受け刃は、枝を受け止めて支える役目の刃です。研いで形が変わると、2枚の刃の合わさり方がずれることがあるため、基本は研ぎません。
手順3:今ついている角度に砥石を合わせ、刃先に向かって動かす
砥石を、斜めの面にぴったり沿うように当てます。新しい角度をつけるのではなく、もともとついている角度をなぞるつもりで合わせるのがコツです。
砥石は、刃の根元から刃先に向かって、軽い力で動かします。刃は少し反っているので、反りに合わせて砥石の当たる位置を少しずつずらし、根元から刃先まで同じように研ぎます。

手順4:中くらいの目で研いでから、仕上げ用で整える
砥石は、目の粗さで役目が分かれます。切れ味が落ちた刃は中くらいの目の砥石で研ぎ、最後に細かい仕上げ用で表面を整えるのが一般的な流れです。両面で目の粗さが違う砥石なら、1つで両方こなせます。
回数の決まりはありません。数回動かすごとに手を止め、刃の様子を見ながら進めてください。
手順5:裏側は、バリを軽く取るだけ
斜めの面を研ぐと、刃の反対側(受け刃とこすれ合う平らな面)に、ごく薄いめくれ(バリ)が出ることがあります。平らな面に砥石を寝かせて当て、軽く1〜2回なでる程度で取ります。平らな面に角度をつけて研ぐと、2枚の刃の間にすき間ができ、かえって切れにくくなります。
手順6:拭いて油を薄くひき、細い枝で試し切り
研ぎ終わったら、刃についた削りかすと水気を布で拭き取ります。さびを防ぐため、刃物用の油を薄くひいて、余分は拭き取ります。支点のネジのまわりにも少し差すと、開け閉めが軽くなります。
最後に、細い枝で試し切りをします。パチンと切れて、切り口がつぶれていなければ終わりです。まだ挟まるようなら、手順3〜5を少しだけ繰り返します。

研ぎ終わったはさみは、刃を閉じてロックをかけ、刃先が隠れる入れ物にしまいます。しまい方は、こちらにまとめています。
【関連記事】剪定鋏のケースは100均で足りる?|腰に下げるなら見る4点
自分で研がないほうがいい場面
剪定ばさみは、研げば何度でも元に戻るわけではありません。次のような場合は、自分で研がず、研ぎに出すか買い替えを考えてください。
- 目で見てわかる大きな刃こぼれがある=欠けた分まで削ると、刃の形が大きく変わってしまう
- 刃が曲がっている・2枚の刃が合わさらない=研ぎでは直らない。無理に使うと手に負担がかかる
- 研いだのに、切り口がつぶれるのが変わらない=研ぎ以外に原因があるかもしれない
- 研ぐたびに刃が細くなってきた=研ぎすぎのサイン。刃が薄くなると欠けやすくなる
研ぎすぎを防ぐいちばんの方法は、切れ味が落ちるたびにすぐ研ぐのではなく、先に拭く・ネジを見ることです。研ぐのは、それでも切れないときだけにします。
剪定ばさみは、切る枝の太さに合っていないと、刃が早く傷みます。買い替えるなら、庭の枝の太さに合うはさみを選んでください。
【関連記事】剪定ばさみの選び方|家の庭は1cmの枝が切れれば足りる
バラのように切り口をきれいにしたい木では、刃の形の選び方も大事です。
【関連記事】バラの剪定ばさみの選び方|茎をつぶさない刃の形が先
正直に書きます|WARAIGAOの剪定ばさみが向かない場面
家の庭で、細い枝を続けて切る日のために選んだ1本ですが、すべての人に向くわけではありません。向かない場面を先に書いておきます。
①3cmを超える枝は切れません
2cmまでがラクに切れる範囲、2〜3cmはしっかり握れば切れる限界の範囲です。太い枝を無理に切ると、刃を傷める原因になります。太い枝は剪定のこぎりを使ってください。
②生垣の面をそろえる作業には向きません
1本ずつ枝を選んで切るはさみです。生垣を平らに刈りそろえるなら、両手で使う刈込ばさみのほうが早く終わります。
③高い枝には届きません
片手で持つ長さのはさみです。手の届かない高さの枝は、高枝切りばさみを使うか、植木屋さんに頼んでください。
④発売したばかりで、購入者のレビューはまだ多くありません
2026年10月に発売した新商品です。この記事の数字(重さ・切れる太さ)は、商品の仕様と実物での確認にもとづくものです。実際に使った方の声は、Amazonの商品ページのレビューで確かめてください。
WARAIGAOの剪定ばさみは、50本以上の剪定ばさみを取り寄せ、1本ずつ手に取って比べた中から選んだ1本です。


WARAIGAO 剪定ばさみ
片手で使う家庭用の剪定ばさみです。滑車式(ラチェット)構造・重さ180g・SK-5の刃・刃を閉じて留めるロックつまみ・吊り下げ穴付き。2cmまでの枝はラクに、2〜3cmの枝はしっかり握れば切れます。3cmを超える枝はのこぎりをお使いください。到着後30日以内の初期不良保証付きです。
向く人:研いでも切れ味が戻らず、買い替えを考えている人/1cm前後の庭木の枝を続けて切る人
向かない人:生垣の面を刈りそろえたい人/3cmを超える枝や高い枝を日常的に切る人
研ぐのにちょうどいい時期は、剪定を始める前です。庭木をいつ切るかは、こちらにまとめています。
【関連記事】剪定の時期はいつ?|庭木を秋冬に切っていい枝・待つ枝
よくある質問
Q. 剪定ばさみは自分で簡単に研げますか?
A. 切り刃の斜めの面に砥石を当てて、軽い力で動かすだけなので、手順自体はむずかしくありません。ただし、受け刃や裏の平らな面まで研ぐと、かえって切れにくくなります。研ぐのは切り刃の斜めの面だけ、裏はバリを軽く取るだけ、と覚えておいてください。
Q. ダイヤモンドシャープナーや紙やすりでも研げますか?
A. 研げます。ダイヤモンドシャープナーは水の用意が要らず手早い反面、よく削れるので研ぎすぎに気をつけてください。紙やすりは平らな板に巻くなどして面がぶれないようにします。仕上がりは砥石のほうが整えやすいです。
Q. 研ぐ角度は何度にすればいいですか?
A. 決まった数字を合わせるより、今ついている斜めの面に砥石をぴったり沿わせるのが確実です。新しい角度をつけると、刃の形が変わってしまいます。
Q. 受け刃(厚いほうの刃)も研いだほうがいいですか?
A. 2枚の刃がすれ違って切るバイパス式では、受け刃は基本的に研ぎません。受け刃は枝を受け止める役目で、形が変わると2枚の刃の合わさり方がずれることがあります。受け台に当てて切るアンビル式など、形の違うはさみは説明書を確かめてください。
Q. どのくらいの頻度で研げばいいですか?
A. 決まった回数はありません。切れ味が落ちたと感じたら、まず樹液を拭き取り、支点のネジのゆるみを見てください。それでも切れないときだけ研ぐようにすると、研ぎすぎを防げます。
Q. 研いだあと、どうやってしまえばいいですか?
A. 削りかすと水気を拭き取り、刃物用の油を薄くひいて余分を拭きます。刃を閉じてロックをかけ、刃先が隠れる入れ物に入れて、湿気の少ない場所にしまってください。
まとめ
剪定ばさみの研ぎ方は、先に拭く・ネジを見る → 切り刃の斜めの面だけを砥石で研ぐ → 裏はバリを取るだけ → 拭いて油の順番です。
この記事のまとめ
- 切れないと感じたら、研ぐ前に樹液(ヤニ)を拭き取り、支点のネジのゆるみを見る
- 研ぐのは切り刃の斜めの面だけ。受け刃は研がない
- 今ついている角度に砥石を合わせ、根元から刃先へ軽い力で動かす
- 裏の平らな面は、バリを軽く取る程度にとどめる
- 研いだら拭いて油を薄くひき、細い枝で試し切り。大きな刃こぼれや曲がりは研ぎに出すか買い替える
握る力に自信がない場合は、研ぐこととあわせて、軽い力で切れるはさみの条件も見てみてください。
【関連記事】剪定ばさみを軽い力で使う|握力が弱くても片手で切れる3条件

WARAIGAO 剪定ばさみ
2枚の刃がすれ違って切る形・滑車式(ラチェット)構造・重さ180g・SK-5の刃。刃を閉じて留めるロックつまみ付きで、しまうときも刃先が開きません。
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